BFL経営財務研究所は、JSK事業再生研究会やアジア進出研究会の活動を通して税理士、弁護士はじめ経営コンサルタントの先進的なアドバイザリー業務を支援しています。
by bfl-info
<   2006年 08月 ( 1 )   > この月の画像一覧
2006年8月号事業再生コラム【8月号】
◆今月のコラムライター◆
 岸本 毅氏 NPO関西事業再生支援センター 理事

もうダメだと思っても復活できる!

今回は、最近、私の事務所へ相談に来た事案についてご紹介します。この案件は、7店舗のスーパーを経営しているという会社(A社)からのご相談。結論は、この再生会社は、会社分割をして、採算性の取れる店舗だけを残し、今はなんとか事業を継続できています。
では、事の詳細を説明します。

相談に来られたのは、私の事務所から郵送した一通のDMを見てでした。このDMは、実はA社の仕入先に届いていたものを、仕入先がA社に手渡したということでした(おそらく、A社は仕入債務の遅延が続いていたため、仕入先が心配して手渡したのであろう)。
A社が相談に来たときは、正直、「こりゃあかんな」という感想でした。というのも、経常利益は3,300万円のマイナス。簿価も債務超過で1億4千万円(時価の債務超過はもっと多くなる)。銀行借入は2億4千万円。仕入債務は2億3千万円。年商は10億円。ここ数年利益はでていない。

これでは、いくら債務を圧縮しても事業自体やっていける状態ではないなと思い、早々に再生は無理だと言おうとしたが、相談者の表情、事業に対する熱意・思いを感じ、なんとか事業継続させてあげる方法はないかと思い、私は一つの提案をA社の社長にした。
「社長、店舗をバラバラにして、店舗管理の本社経費を削減したら利益が出る体質にもっていける店舗があるんじゃないですか?」私がそう尋ねると、社長は「ある」と答え、「店舗をバラバラにして、個人経営的にやっていけば、なんとか利益は出せる」こう社長は続けました。
私は、「それだったら、再生できる方法が一つだけあります。会社分割をして、今後やっていけそうな店舗だけ新しい会社に分割してもっていきます。採算性の取れない店舗は、新しい会社に分割せずに清算しましょう。これなら、やっていけそうな店舗だけ残すことができます。」こう説明すると、社長の顔がみるみるうちに明るくなっていきました。それもそのはず。社長は、私の事務所に来るまでは、この先やっていけるなどとは微塵も思っていなかったのですから。
というのも、A社は一年以上前に、弁護士さんの所に相談に行ったところ、民事再生もできない、もう破産しかない。そう言われたようです。その後、中小企業再生支援協議会に行ったところ、ここでも再生はできないと言われ、当面の資金繰りを持たすため、金融機関の借入元本返済を5分の1にしてもらっただけ。このような状態で私の事務所に来た訳ですから、当然社長の方も、もう事業はダメだと思っていました。実は、私のDMには会社分割の事例が織り込んでありまして、それを読んで、この先生ならもしかしてなんとかしてくれるのでは、と思い相談に来られたようです。

――――――――――――――――――――――――――――
NPO事業支援協議会加盟のNPO法人は、事業経営者・債務者の立場を重視する
事業再生指導、経営支援を行っています。
NPO首都圏事業再生支援センター
NPO関西事業再生支援センター
NPO東海事業再生支援センター
・NPO東日本事業支援機構
NPO西日本事業支援機構
・NPO湘南事業支援パートナーズ
JSK事業再生研究会-Tel:03-5367-1558 Fax:5367-1668
――――――――――――――――――――――――――――

More
[PR]
by bfl-info | 2006-08-15 15:13 | 事業再生コラム&提言


カテゴリ
経営財務研究所たより
BFCA/JSK指導委員紹介
事業再生コラム&提言
JSK-NPO(例会報告)
SSK信託指導研究会
アジア進出研究会
外貨・海外投資研究
BFL・JSK会員専用
以前の記事
ブログパーツ
お気に入りブログ
タグ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧