菊池会計事務所 職員 加藤 啓 (NPO首都圏事業再生支援センター)
組織化した会社が求められている 本年度の税制改正で、「実質的な一人会社オーナーの役員給与の給与所得控除部分の損金不算入措置」という長い名前のわかりづらい改正が行われた。 簡単に説明すると同族関係者が、株式を90%以上保有しているか役員の過半数を占める場合には、増税になるというものです。対策を検討しているのですが、簡単にはいかず、手間をかけ、ある程度の出費が必要と思われ、結局増税を受け入れそのままの方がいいのではないかという声も上がって来ました。 オーナー会社=増税 組織化した会社=従来の税額 という本来の改正趣旨にそった形に、行き着きそうな状況です。 最近、金融機関から「中小企業の会計に関する指針」の適用に関するチェックリスト」を提出すると金利が少し安くなるので提出してくれとの要望があり、早速作成してみました。会計のやり方を○×方式で記入し、提出すればいいだけなのですが、(×や○の数で、金利は変わらないとのこと)×の数が多いと提出しづらいです。決算書は、会社成績の通信簿ですが、その決算書作成方法に対する通信簿みたいなイメージです。これが進むと 恣意的な決算書=オーナー会社=高金利→担保融資(不動産及び連帯保証人) 恣意的でない決算書=組織化した会社=低金利→事業融資(ノンリコースローン) ホリエモンと村上ファンドの逮捕は、まだ記憶に新しいことですが、結局逮捕の理由は、会社の意志決定権の私物化にメスが入ったと見るのはどうでしょうか? 事業再生の場合にも「組織化した会社」ほど、一般的にスムースに進みます。 社会全体が、一本の道でつながって、中小企業に対しても「組織化した会社」を求めているように感じます。
by bfl-info
| 2006-09-10 14:45
| 事業再生コラム&提言
|
カテゴリ
以前の記事
2012年 10月 2012年 09月 2012年 08月 2012年 07月 2012年 06月 2012年 05月 2012年 04月 2012年 03月 2012年 02月 2012年 01月 2011年 12月 2011年 11月 2011年 10月 2011年 09月 2011年 08月 2011年 07月 2011年 06月 2011年 05月 2011年 04月 2011年 03月 2011年 02月 2011年 01月 2010年 12月 2010年 11月 2010年 10月 2010年 09月 2010年 08月 2010年 07月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 11月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 08月 2009年 07月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 2008年 10月 2008年 09月 2008年 08月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 04月 2008年 03月 2008年 02月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 09月 2007年 08月 2007年 07月 2007年 06月 2007年 05月 2007年 04月 2007年 03月 2007年 02月 2007年 01月 2006年 12月 2006年 11月 2006年 10月 2006年 09月 2006年 08月 2006年 07月 2006年 06月 2006年 05月 2006年 04月 ブログパーツ
お気に入りブログ
タグ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
| ||||||||
ファン申請 |
||